１.住宅選びは迷ってもよいのでよく考えること

住宅選びは難易度が高いものとの認識が非常に重要です。登場人物が多い決断である事が主な理由です。
ご自身の他に親御さん、営業マン、売主さんなど思惑がかかわってくる人数が多いのです。
最大の注意点は最終的にすべての決定権はご自身にある事を忘れないでください。ご自身のペースで進める事を心がけて下さい。
住宅の検討に際し大事な検討ポイントは・価格(ご自身の安心できる予算)・場所(エリア・立地環境)・物件の広さと間取り・物件の持つ資産性の4点です。この4点について迷うことは悪い事ではありません。買った後に後悔が出ないようよく考えて一歩ずつ進めましょう。

2.不動産会社の友人や知人からの紹介にも慎重に

住宅の検討をされている中で不動産会社の友人や知人からの紹介を受けることもあると思います。
もちろん友人、知人の紹介ですので安心できるものであることは多いのですが、注意点がいくつかありますのでご提示しておきます。
一番注意が必要なパターンは紹介だけされてその後の話には参加してこないパターンです。不動産業界の中には紹介料という商習慣が存在します。その為、不動産業者にとって利益の取れる物件を中心に紹介されることが多いです。不動産会社の友人であれば、自分で担当し物件の内見など手続き関係を含め協力を仰ぐべきでしょう。
ご自身たちの好みや条件などをしっかり把握してくれる状態があれば安心なのではないでしょうか？

3.住宅購入で遠慮はしない

住宅購入で遠慮をすることは間違いです。人生において1度になるかもしれない住宅購入です。
陥りやすいパターンとしては世の中の住宅検討者の中でご自身の予算が潤沢だと覆っている方はほとんどいません。その心理の状況から営業マンに対してご自身の要望を伝えきれていない方を多く見かけます。
わがままに見えてしまうという事を心配してしまっています。解決策はまずご自身のわがまま三昧の物件とはどういうものなのかをしっかり分析する事です。
要素は様々ですが住みたい駅、エリア、住みたい広さ、駅からの距離などです。一旦価格は無視しましょう。その後、ご自身の重要なポイントごとに優先順位を決めていきましょう。
予算に対してどれだけの要望がかなえられるかを確認する事が重要です。その判断材料を得るために営業マンには一切遠慮せずにご希望を伝えて下さい。

4.契約書はしっかりと確認を

不動産の取引に立ち会うと売買契約書・重要事項説明書に書かれている内容のチェックが緩いまま契約してしまっている方をよく見かけます。
現在はほぼないとはいえ買主にとって不利な条件が存在している事があります。また、重要事項説明書の中には容認事項という項目で物件を購入する際に気を付けるポイントがまとめられています。
一般論としての項目が多いですが、物件特有のものも含まれていますので注意が必要です。
契約時に全部把握をすること、理解する事は無理と言っていいと思います。出来れば契約日は決まったタイミングで出来るだけ早く売買契約書・重要事項説明書の見本をもらい詳細のチェックをすることをおすすめします。
また、疑問点は無くなるまで担当者に確認するよう気をつけましょう。

5.住宅の引き渡しまで気を抜かない

新築・中古にかかわらず売買契約が終わったからと言って安心してはいけません。
新築の場合はオプション工事やカラーセレクトの施工について。中古住宅においてはリフォーム・リノベーション施工について詳細な確認が必要です。
物件契約後の工事等は打ち合わせのタイミングはほとんどが口頭での打ち合わせになります。
最近は完成状況を確認できるようなソフトも増えてはいますが、充分とは言えません。
どうしても齟齬、勘違いが発生する事が考えられます。注意すべき点は業者さん任せにしすぎない事です。
専門家でもある業者さんに意見をすることがはばかられる方もいますが、業者さんも何件もある案件の中の一件であることも事実です。施工前・施工途中・完成前など自発的にチェックに行かれることをおすすめします。

よく東京のどこで買えばいいのかと質問を受けることがあります。こちらの質問はご自身の置かれている環境でだいぶ変わって来ます。
物件に対して何を強く望んでいるかが重要です。要素としては・資産性・利便性・治安・生活環境・子育て・予算・将来のライフプラン・趣味など多岐にわたります。ここで考えて頂きたいのは自分が家に対して何を求めているのか？
また、自分の人生(生活)において住宅の重要性(優先順位)がどのくらいであるかをはっきりとさせる事だと考えます。【東京のどこ】でではなく【東京でどのような住宅】を求めているのかを考えてみる必要があります。