【降水量から住みやすそうな街を探してみる】

コラム

「平成30年7月豪雨により被害を受けられました皆さまに心からお見舞い申し上げます。」

 

住む場所を選ぶポイントはいろいろありますが、昨今は異常気象が増えているようなので、降水量が極端に多かったり少なかったりしない場所であることも重要なポイントの一つになります。そこで今回は各地の降水量に着目し、土砂降りがなく、比較的安定した適度な降水量の街はどこなのか探してみました。

 

●降水量が多いのは館山・茂原・海老名
気象庁のホームページから、都心へも通えそうな首都圏の主だった場所の降水量を調べて表にしてみました。2017年の1年間で、「年間」は1年間の降水量合計、「1日最大」は1日あたりの最大降水量、「24時間最大」は24時間あたりの最大降水量、「1時間最大」は1時間あたりの最大降水量、「雪日数(日)」は雪が降った日数、「雷日数(日)」は雷があった日数です。記録がない場所は空欄にしてあります。

調べた23ヵ所の中では、年間の降水量は館山(2016.5mm)・茂原(1895.5mm)・海老名(1826.0mm)等、比較的太平洋に近い場所が多く、内陸の館林(1102.5mm)や前橋(1192.5mm)が比較的少ないです。ただ、水戸(1126.5mm)は太平洋に近いですが、かなり少ない方です。

1日の最大降水量は、大月が261.0mmで最も多く、河口湖(204.5mm)、三浦(198.5mm)が続いています。大月や河口湖は年間の降水量が多くはないのに、1日の最大降水量が多いので、降るときはかなり集中して降りそうです。24時間の最大降水量を調査している場所は少ないですが、河口湖では333.0mmを記録しています。降水量が少ない方は水戸(79.5mm)や館林(86.0mm)等、年間の降水量が少ない場所と同じです。

 

1時間の最大降水量も大月が99.0mmで最も多く、三浦(87.0mm)、館山(53.5mm)が続いています。最も少ないのは東京(22.5mm)で大月の1/4以下です。スコールの多い印象がある都心ですが、現実はまとまった雨がありませんでした。

 

雪日数と雷日数は調査している場所が少ないですが、雪日数が最も多かったのは河口湖の41日、雷日数が最も多かったのは宇都宮の26日となっています。河口湖で雪が多いのは想像できますが、宇都宮に雷が多いのは想像できません。何か地理的要因があるのかもしれません。

 

●降水量は館山が多く前橋が少ない
次に23ヵ所の月ごとの降水量を表にまとめてみました。月ごとに最も多い場所を赤色、最も少ない場所を青色にしてあります。

降水量の多い場所をみると、館山が12ヶ月のうち春や秋の6か月で最も多くなっています。夏は前橋・大月・三浦・河口湖と月ごとに異なり、冬も茂原・小田原が月替わりで最も多くなっています。降水量の少ない場所は前橋が目立ち、12か月のうち7か月で最も少なくなっています。特に冬場は少なく、2月は2.0mm、11月は6.0mm、12月は0mmしかありません。前橋は7月に降水量の最も多い場所となっているので、乾燥対策と雨対策の両方が必要です。大月も前橋と同様に最も降水量が多い月(8月)と少ない月(5月・6月)があるので、両方の対策が必要です。

 

各地の月ごとの降水量をみると、調べた全ての場所で10月の降水量が最も多くなっています。運動会や文化祭等の屋外行事は、10月を避け、11月に実施した方が無難と言えます。梅雨の6月から7月は目立つほど降水日が多くはなく、木更津の7月の降水量は僅か6.5mmでした。

 

今回は2017年の降水量しか調べていないので、もしかしたらイレギュラーな結果が含まれているかもしれません。しかし、関東一円でも場所によって降水量の多い少ないに違いがあり、季節ごとの傾向もかなり違いが見られました。雨の比較的多い場所を望むなら館山、少ない場所を望むなら前橋が有力候補となりそうです。

 

天気は晴れの方が嬉しい人もいれば雨が好きな人もいます。降水量が極端に多いとか少ないとかでなければ、住み心地への影響は限定されるでしょうが、あまりにも集中して降れば、河川の氾濫や土砂崩れの危険性が増し、少なければ水不足に陥るかも知れません。極端な天候にならないことを願いつつ、地域の傾向を理解し、自分の希望にあった場所を見つけてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

松浦建二(CFP ®認定者・1級FP技能士)

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