【地価が値上がりしそうな街、実際は...】
みなさんこんにちは、今回はは公示地価についてです。
国土交通省が3月に発表した公示地価では、地価が上がっているところと下がっているところで分かれた動きになりました。リクルート住まいカンパニーが、2016年に発表した「2016年版 みんなが選んだ住みたい街ランキング」では「今後、地価が値上がりしそうと思う街(駅)ランキング」を調査しています。そこで、ランクインした街(駅)が実際に地価が上がったのか調べてみました。
関東で地価が値上がりしそうと思う駅のランキングは表のとおりです(図1)。上位10位のうち山手線の駅が4つランクインするなど、都心部の駅が目立つほか、タワーマンションなどの供給が活発化している再開発エリアも上位に入っている。1~3位の顔ぶれは昨年の調査と同じだった。
1位の武蔵小杉はまさにタワーマンションが林立しつつある街の代表格だ。2014年には大規模な商業施設の新規オープンも相次いでいる。公示地価のデータはというと、武蔵小杉駅のある川崎市中原区の平均は住宅地が2.0%、商業地が4.1%と高い上昇率になっている。武蔵小杉駅の駅前広場に面する商業地は6.1%上昇した。
タワーマンションの集まる街といえば、2位の豊洲も定番だ。駅周辺の開発は一段落し、今は隣接する新豊洲駅や市場前駅などでマンションや商業施設の建設が進んでいるが、これらも広い意味で豊洲エリアといっていい。公示地価でみると、駅に近い豊洲4丁目の住宅地が8.0%アップと、まだまだ上昇の勢いは衰えていないようだ。さらに駅に近い商業地も3.1%上昇している。
3位の品川はリニア中央新幹線の開業のほか、2020年までの開業が予定されている新駅への期待度が高まっているエリアだ。同じ新駅がらみでは田町が6位、泉岳寺が20位にランクインしている。品川駅に近い港区港南2丁目の商業地は10.2%と2ケタの上昇。田町駅近くの港区芝5丁目の商業地は6.0%アップと、高い上昇率となった。さらに新駅予定地に最も近い港区高輪2丁目の泉岳寺駅最寄りの商業地は15.6%もアップしている。約50年ぶりとなる山手線の新駅開業の経済効果は相当なもののようだ。
その他前回調査から大きくランクアップした駅としては、4位の立川(前回12位)、7位の渋谷(同17位)、11位の清澄白河(同34位)などが挙げられる。立川駅周辺はIKEAなど大型商業施設が集積している。駅北口の立川市曙町2丁目の商業地は8.9%の上昇だった。
再開発が進む渋谷駅周辺では、閑静な住宅地として知られる渋谷区松濤1丁目の住宅地が2.7%上昇した。また、ブルーボトルコーヒーなど海外発のカフェが相次いでオープンして話題の清澄白河駅近くでは、江東区清澄3丁目の商業地が2.5%のアップだ。
このほか、2015年にららぽーとが開業した海老名が5位、リニア中央新幹線の新駅開設が予定されている橋本が8位と、神奈川県内の街も健闘している。海老名駅の近くでは海老名市中央1丁目の商業地が3.5%の上昇。橋本駅周辺では相模原市緑区橋本3丁目の商業地が6.5%と、実際の地価も上昇傾向が強まっている。
この調査は、地価の専門家ではない一般の男女にアンケート調査で聞いたものだが、一般の人が思っている通り地価が上昇していることが分かった。地価に対して鋭い感覚をもった人達は多いのかもしれませんね。
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