【マイホームはいつ購入したほうがいい!?】
配偶者や子どもがいてもいなくても、いつかはマイホームを欲しいと思っている人は多いでしょう。
しかし、他の買い物と違って、買いたい時に気軽に買えるものではありません。
どのような事を気にして、いつ買えば良いかポイントをまとめてみました。
•ライフプランを立ててベストな時期を考えよう
自分がお金を出して買うのだから買いたい時に買うのがベストです。
しかし、マイホームは一度買ったら何十年も所有し続けるでしょうから、
当分の間住み続けられそうだと判断できた時に買うのがのぞましいです。
新築のマンションや戸建ての購入契約をしたのに、入居する前に転勤することになって、
泣く泣く新築の家を賃貸に出したり解約したりする話を時々聞きます。
老後も安心できる自分の城を持ちたいと考えて、コンパクトなマンションを買った30~40歳代の単身者が、
数年も経たないうちに結婚することになって住み続けられなくなる話も時々聞きます。
将来のことを予想するのは簡単ではありませんが、
仕事や結婚、介護くらいは考慮しておくと、後悔の少ないマイホーム購入になるでしょう。
•住宅ローンを利用するなら45歳になるまでの購入が理想
戸建てやマンションを買うには数千万円のお金が必要です。
場所によっては1千万円以下でも買えるかもしれませんが、
必要なお金を全て現金で用意できる人はあまりいません。
その為、多くの人は銀行等の住宅ローンを利用して購入します。
住宅ローンを利用するには、お金を貸す銀行等が求める要件に合致している必要があります。
要件は借入する人の年収や返済比率、団信に加入できる
健康状態等いろいろありますが、その中に年齢に関する要件もあります。
(例)借り入れできる人……借入れ時の年齢が満20歳以上満70歳未満で、最終返済時の年齢が満80歳未満の人。
借りたお金は80歳になるまでに返済しなければなりません。
住宅ローンの借入期間は35年間まで設定可能ですが、
35年を希望するには45歳未満の人でないと設定できません。
実際に80歳まで返済し続ける人はあまりいないでしょうが、
借入期間が短くなると月々の返済額が増え、借入可能な額にも影響します。
平均寿命は延び続けていますが、住宅ローンを使って買うなら、45歳以降よりも45歳になるまでの方が買いやすいです。
•経済状況も考慮しなければならない
戸建てもマンションも経済状況によって価格が上がったり下がったりします。
極端な例は1980年代後半の不動産バブル期ですが、
直近でも都心では五輪景気なのか物件価格は上がっています。
住宅ローンの金利は、不動産バブルがはじけた後は低金利が続いていますが、
最近は特に低く、借入れしやすい状況です。
今がベストな時期かどうかはわかりませんが、安く低金利な時に買うのが理想的です。
経済状況によって物件価格や金利が変動することを頭に入れておきましょう。
住宅展示場やマンションモデルルーム等で素敵な家を見れば、誰でもマイホームが欲しくなってしまうものです。
住宅ローンの借り入れに問題なければ、そのまま勢いで買ってしまう人もいるかと思います。
買うのにベストな時期ならそれでも良いですが、そうでないなら見に行かないのが最善の策かもしれません。
※住宅ローンの借入要件は住宅ローンによって異なり、最終返済時の年齢が異なる場合もあります。
詳しくは銀行等のホームページや窓口で確認して下さい。
松浦建二(CFP ®認定者・1級FP技能士)
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