【東京は注目の再開発が目白押し】

コラム

東京は2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて、競技場の整備だけでなく交通網や宿泊施設等の整備も急ピッチで進んでいます。では、オリンピック・パラリンピックが終わったらどうなるのでしょう?東京は成長の止まった静かな都市になるのかと思いきや、東京のあちらこちらで再開発は続くようです。東京の未来を考えるために、主だった再開発の情報を集めてみました。

 

●東京駅の北側に日本一の超高層ビルができる
JR東京駅日本橋口と日本銀行に挟まれた場所(千代田区大手町・中央区八重洲)で、三菱地所の東京駅前常盤橋プロジェクトが始まっています。既に着工済みのA棟は地上40階、高さ212mでかなり大きいですが、この再開発の目玉は何と言ってもB棟です。2023年度着工、2027年竣工予定で、地上61階、高さは何と390mにもなる予定です。現在高さ日本一は大阪にあるあべのハルカスの300mなので、90mも上回り、東京タワー(333m)も抜いてしまいます。あべのハルカスができるまでの高さ日本一は、三菱地所が所有している横浜ランドマークタワー(296m)だったので、再び日本一を取り戻すことになります。

工事開始前の東京駅前常盤橋プロジェクト現地(2015年筆者撮影)

 

●山手線に新駅「高輪ゲートウェイ駅」ができる
JR東日本が山手線・京浜東北線の田町駅と品川駅の間にある車両基地を再開発し、新しい街をつくる予定です。新しい駅の名前は「高輪ゲートウェイ駅」に決まり、2020年開業予定で、街びらきは2024年頃を予定しています。隣の品川駅はリニア中央新幹線の出発駅になるので、この地域一帯は10年も経てば違う街になっていそうです。詳細はJR東日本の2016年9月6日付プレスリリース「品川開発プロジェクトにおける品川新駅(仮称)の概要について( https://www.jreast.co.jp/press/2016/20160903.pdf)」で確認できます。

工事開始前の高輪ゲートウェイ駅周辺(2015年筆者撮影)

 

●渋谷駅周辺はあちらこちらで再開発が進んでいる
京王・JR・東急・東京メトロが乗り入れている渋谷駅の周辺は、既に再開発の真っ最中です。2012年に渋谷ヒカリエができ、2013年に東急東横線の駅が地下化し、2019年にはど真ん中に地上230mの渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期が開業する予定です。2020年以降も東京メトロ銀座線渋谷駅の新ホーム供用開始や、スクランブルスクエアの第Ⅱ期開業、桜丘口の再開発等が続きます。駅周辺再開発の詳細は、東急電鉄の渋谷再開発情報サイト( https://www.tokyu.co.jp/shibuya-redevelopment/index.html )や東京メトロの銀座線リニューアルサイト( https://www.tokyometro.jp/ginza/ )等で確認できます。

 

渋谷駅前の工事の様子(2017年筆者撮影)

 

戦後の高度成長期に造った多くの建物等が建て替えの時期にきており、東京の都心は他にも再開発予定が多いです。令和時代の東京は平成時代とはかなり違う姿になっていきそうです。これらの再開発は街の活性化につながり、地価にも当然影響を与えるので、住む場所を考えるときは大いに参考にすると良いです。

 

 

 

松浦建二(CFP ®認定者・1級FP技能士)

 

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