【犯罪の少ない街に住みたい】

コラム

住む場所を選べるとしたら、どのような基準で選びますか?様々な判断ポイントがある中で、絶対に外せない一つが治安ではないでしょうか?そこで、今回は東京都内でどの位犯罪が起きているのか、区市ごとに調べてみました。住んでいる区市や住みたい区市がどのような状況になっているのか確認しておきましょう。

 

●豊島区や台東区は他よりも治安が良くない
一口で犯罪と言ってもいろいろな種類があります。ここで取り上げている犯罪の種類にはおおよそ下記の犯罪が含まれています。

 

凶悪犯…強盗等
粗暴犯…凶器準備集合・暴行・傷害・脅迫・恐喝等
侵入窃盗…金庫破り・学校荒し・事務所荒し・出店荒し・空き巣・忍び込み等
非侵入窃盗…自動車盗・自転車盗・車上ねらい・すり・ひったくり・置引き・万引き等
その他…詐欺・占有離脱物横領・その他知能犯・賭博等

 

犯罪の多さ少なさを確認するのに、単に犯罪件数で判断すると人口の多い区市や面積の広い区市の件数が多くなりやすいので、ここでは「人口に対する犯罪率(犯罪件数/人口)」「昼間人口に対する犯罪率(犯罪件数/昼間人口)」「1平方キロメートルあたりの犯罪件数(犯罪件数/面積)」の3つの視点で確認してみました。犯罪率の高い区市と低い区市、犯罪件数の多い区市と少ない区市をそれぞれ10位まで表にしてみました。

 

人口・面積あたりの犯罪件数が多い区市(東京都)

資料:警視庁「平成30年区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」

 

人口に対する犯罪率は千代田区が圧倒的に高いですが、1年間に5%の区民が犯罪をしているとは考えられず、ほとんどは流入してきた人が犯罪をしていると考えられます。渋谷区や新宿区も都内有数の繁華街があり、流入してきた人が絡んでいるはずですが、居住人口で犯罪件数を割ってしまうと、このような順位になります。

 

昼間人口に対する犯罪率でみると順位が大きく変わり、豊島区、台東区、武蔵野市の順になります。区市ごとの差は小さいですが、犯罪率が高い区市には犯罪に絡む人が他よりも若干多く流入してきているようです。

 

面積当たりの犯罪件数をみると、都内有数の繁華街がある渋谷区、新宿区、豊島区(池袋)、台東区(上野)が上位に並んでいます。面積当たりの犯罪件数は区市による差が大きく、上位の区市では、犯罪に遭遇する危険性が他の区市に比べてかなり高いと言えます。

 

3つの視点から犯罪率や犯罪件数を確認したところ、それぞれの順位は異なっていますが、よく見ると5つの区市(渋谷区・台東区・豊島区・武蔵野市・墨田区)は3つ全てに入っています。

 

人口・面積あたりの犯罪件数が少ない区市(東京都)

資料:警視庁「平成30年区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」

 

犯罪率や犯罪件数の少ない方では、何れも市が多く入っています。1平方キロメートルあたりの犯罪件数であきる野市と青梅市が目立って少ないのは、市の面積が広大だからでしょう。日野市と多摩市は何れにも入っており、安心して生活できる環境にありそうです。文京区や府中市も治安がかなり良さそうです。

 

●自転車盗は世田谷区が都内最多、万引きは渋谷区が最多
今度は犯罪の種類別に、どの区市が多く、どの区市が少ないか表にまとめてみました。

 

罪種別認知件数が多い区市(東京都)                   単位:件

資料:警視庁「平成30年区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」

 

凶悪犯と粗暴犯は新宿区が飛びぬけて多く、共に港区が2番目、渋谷区が3番目に入っています。犯罪のターゲットが異なることから、犯罪の種類によって順位は異なりますが、5つの区市(新宿区・江戸川区・豊島区・足立区・世田谷区)は全てのランキングに入っています。

 

罪種別認知件数が少ない区市(東京都)                  単位:件

資料:警視庁「平成30年区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」

 

犯罪件数の少ない方には、区は一つも入っていません。6市(国分寺市・狛江市・東大和市・武蔵村山市・羽村市・稲城市)が犯罪の4種類に全て入っています。これらの市は区部に比べてかなり安心した生活を送れそうです。犯罪件数の合計で見ると、狛江市、羽村市、稲城市の順に犯罪が少なく、狛江市の犯罪件数は最も多い新宿区の僅か17分の1しかありません。

 

犯罪の少ない場所で安心した生活を送りたいのであれば、これらの表を参考にすると良いです。ただ、どの区市も犯罪件数が0件ではないので、絶対に安心と言う訳ではありません。また今回の犯罪には痴漢や公然わいせつ等の性犯罪が含まれていません。警視庁の犯罪情報マップ( http://www2.wagmap.jp/jouhomap/Portal )等も参考にし、総合的に判断するようにしましょう。

 

 

 

松浦建二(CFP ®認定者・1級FP技能士)

青山学院大学非常勤講師/FPとして個人向けや中小法人向けコンサルティング業務やFPに関する講演・執筆を主に、金融商品の販売代理業務等を行っています。各メディアにて取材協力も行っています。

 

 

 

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