新築一戸建ての購入でよくある後悔・失敗談を解説
人生の大きな買い物の1つであるマイホーム。多くの方ができれば後悔したくないと思っていることでしょう。夢のマイホームに新築一戸建てを選択する人も多いですが、せっかくのマイホーム購入に失敗してしまう人も少なくありません。
マイホーム購入に失敗してしまうと、今後の人生に悪影響を与えてしまう恐れがあります。新築一戸建ての購入で失敗しないためにも、今回は新築一戸建てを購入してから後悔したことや、購入の失敗談を紹介していきます。
新築一戸建てでよくある後悔・失敗談【お金】
後悔するポイントとしてよく挙がるのはお金の問題です。住宅ローンや物件の購入費用など、マイホームの購入にはたくさんのお金がかかりますが、どのような点で失敗したと感じたのでしょうか。ここではお金にまつわる失敗談を紹介していきます。
住宅ローンの返済が重荷になっている
物件購入において、切っても切れない問題が住宅ローンの返済です。賃貸物件に居住しているときは毎月一定額の家賃を支払いますが、住宅ローンの場合はボーナス月に支払いが増えることがあります。
失業などの要因で収入が減ったとしても毎月の支払額は変わらないため、生活費が圧迫されてしまうことも考えられます。住宅ローンの支払いが苦しくなると同時に、固定資産税などの税金の支払いも重なって、生活がさらに苦しくなるかもしれません。このように、ローンの支払いが重荷になって満足いく生活が送れなくなる可能性があります。
安さ重視で選んでしまい後悔した
住宅ローンの返済ばかりを気にして、安い一戸建てを購入してしまって後悔している人もいます。「予想よりも外壁や内装が貧相に見えてしまった」、「間取りや部屋の広さが足りない」など、物件価格だけを気にしてしまうと物件選びで失敗しやすくなります。
物件選びで失敗してしまうと、住みづらい物件に住宅ローンを支払い続けることになるため、日々の生活にストレスを感じてしまうかもしれません。物件価格の安さと住みやすさのバランスを考えて、物件を選ぶようにしましょう。
新築一戸建てでよくある後悔・失敗談【家の設備】
住宅ローンの問題をクリアしても、実際に住む住宅に不満が出てしまうと住みづらいと感じてしまうでしょう。住んだ後に不満を感じても、簡単には解決できない問題も多いので、できるだけ後悔しない設備を選ぶようにしましょう。ここからは、設備選びで失敗しやすいポイントを紹介していきます。
間取りや部屋の広さに不満がある
図面上では広く感じても、実際に家具や家電を配置してみると狭く感じたなど、間取りや部屋の広さに不満を持つ人も多くいます。リフォームやリノベーションによって間取りを変更することもできますが、物件を購入したばかりの状況では、リフォーム費用を捻出することは難しいでしょう。
家具や家電の配置によってある程度は改善できますが、根本的な間取りや部屋の広さは変えられません。物件を選ぶ際は、間取りと部屋の広さにも注意して決めるようにしましょう。
家に不具合がある
内見時などにはわからなくても、実際に住んでみた後に不具合を見つけてしまうことも多いです。たとえば外壁の亀裂や破損などが挙げられます。不具合を見つけたときは、早急に物件を建てたハウスメーカーなどに問い合わせることが重要ですが、状況によっては改善に時間がかかる場合もあります。
空調がなかなか効かない
家の気密性や構造によっては空調が効きづらいケースがあります。気密性が低い物件は家の隙間から外気が入りやすくなり、夏は暑く、冬は寒い家になってしまいます。空調を稼働させても、隙間から外に空気が漏れてしまうため、空調が効きづらく電気代も高くなってしまうでしょう。
ほかにも吹き抜け構造の家では、1階と2階をさえぎる天井がないため、空調の空気が四方に分散して効きづらくなります。一戸建てを購入するときは、家の気密性や空調の効きやすさにも注意を払うようにしましょう。
コンセントの位置が悪い
内見の際や図面を引く際に見落としがちなのがコンセントの位置です。コンセントの位置は家具や家電の配置に大きく関わってきます。そのためコンセントの位置が悪く、イメージ通りの配置ができなかったという失敗談も少なくありません。
冷蔵庫などの大型家電の配置が中途半端になってしまうと、食器棚などの家具の配置がうまくいかなくなります。家具や家電の配置を考える際は、コンセントの位置や数も考慮するようにしましょう。
窓の位置が悪い
窓の位置が悪いと太陽の光が部屋の中に入ってこなくなります。日当たりが悪いと家の中の湿度が高くなり、靴箱にカビが生えるなどのトラブルが起こってしまいます。窓の配置や採光については物件を販売している不動産会社、注文住宅を建てるのならばハウスメーカーなどの担当者に相談し、解決に向けて話し合うようにしましょう。
家の設備を十分に活用しきれていない
一戸建てには室外、室内問わずさまざまな設備がありますが、設備を活用できなければデメリットの面が大きくなってしまいます。たとえば晴れた日などベランダで食事をすることも考えて広く作っても、住んだ後にほとんどベランダで食事をしなければ、掃除の手間だけがかかるようになってしまうでしょう。
また、趣味の部屋を作ったけれど、趣味に飽きて物置小屋に早変わりしたなど、せっかく作ったものが無駄になるケースも多いです。このようなトラブルを避けるためにも、本当に必要な設備なのか、使わなくなったときにどうするかを考えながら決めるようにしましょう。
新築一戸建てでよくある後悔・失敗談【家のまわり】
一戸建てにおける失敗はローンや物件の問題だけではありません。理想の生活を送るためには、物件周辺の環境にも注意する必要があります。ここでは周辺環境において失敗しやすいポイントについて解説していきます。
家の立地や環境に不満がある
物件選びに成功しても、立地や周辺の環境などで失敗してしまうことストレスが溜まっていくようになります。通勤に使う電車が混雑している、家の周辺に日用品を買い物できる店舗がないなど、さまざまな問題が考えられます。
また小さなお子さんがいる場合、立地を決める際に「事件事故発生マップ」で物件周辺の治安を確認しておくといいでしょう。周辺環境の問題は簡単に解決することができません。立地選びの際は周辺の買い物環境、アクセス面をチェックする際は時間帯を変えて複数回観察するなど、重点的に調査を行いましょう。
隣家とトラブルが発生している
実際に住んでみなければわからない問題として、隣人とのコミュニケーションがあります。仮にトラブルが起こってしまうと引越しをするまで問題が解決しないことも多く、長期間のストレスにさらされてしまうかもしれません。
住宅ローンの関係もあり、簡単には引越しをすることができないため、次第に物件を建てたことを後悔してしまうようになります。隣人トラブルが頻繁に起こった結果、大きな事件に発展してしまう可能性もあるので、日ごろから良い関係を保つようにしましょう。
新築一戸建てでよくある後悔・失敗談【家庭事情】
長期間生活していると、家庭内に何かしらの変化が起こるものです。生活が変化しても物件の間取りや広さが変わることはないため、生活の変化によって住みづらく感じてしまって後悔するケースがあります。
転勤が決まっても引越しができない
勤めている会社の指示で急な転勤が決まったときでも、賃貸物件とは違って簡単に引越すことができません。売却を検討したとしても、一戸建て物件がすぐに売れるかどうかはわからないことがほとんどです。
ローンの残債を返済するために、売却価格を高めに設定してしまうと長期間売れない可能性があります。また、売却が決まるまでの間、ローンを支払い続けなければいけません。マイホームの買換えにはさまざまな特例がありますが、ほかの制度と併用できないケースが多いため、事前に確認しておきましょう。
また、売却する方法として、不動産会社に買い取ってもらうという方法がありますが、市場価格より1割から3割ほど安い価格で売る必要があります。不動産会社は自社の利益を加味した金額で査定をするため、希望に合わない価格になることも多いのです。
家族構成が変わって不便になってしまった
子どもが生まれた、あるいは両親と同居するなど、住む人数が変わってしまうと部屋の数が足りなくなってしまうことがあります。特に子どもが生まれた場合、今後成長することも考慮して子ども部屋を用意する必要があるでしょう。物件を購入する際は、将来の家族構成のことも考慮して間取りや広さを決めることが重要です。
離婚してしまった
仮に離婚することになったとき、家の財産分与でトラブルになることが多いです。一般的に結婚後に購入した家は共有財産となり、夫婦で折半することになります。家を売って売却金を折半する、夫婦どちらかが住み、価値の半分の金額を支払うなどの方法がありますが、どれも大きな負担になってしまいます。
また、新築一戸建てを購入する際、ペアローンで住宅ローンを組む方も多いでしょう。しかし、ペアローンを組んで仮に離婚することになった場合、ローンの返済でトラブルになるケースも少なくありません。
ペアローンの場合、家を売却しようとしても双方の同意が必要になり、手続きが進まなくなることも多いです。離婚時における財産分与の問題は多いため、双方の話し合いで解決できなかった場合は、弁護士などに相談するようにしましょう。
まとめ
新築一戸建ての購入は、人生における大きな転機の1つです。だからこそ失敗や後悔をしないようにしっかりと考えながら、購入の手続きを進めていく必要があります。
物件や立地選びの際は現状だけを考えるのではなく、将来のことも考慮しながら決めることで失敗する確率を下げることができます。今回紹介した後悔した事例や失敗しやすいポイントを押さえて、焦らず堅実に判断していきましょう。
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