【東京都の水道料金を区市町村別に徹底比較〈2021年最新版〉】

コラム 物件・土地選び

自由に使えるのが当たり前と思われている水道ですが、私たちの生活に必要不可欠なものであり、水道の使用料を払って日々生活しています。美味しくない水では困るし、排水できなければ大きなストレスになりますが、水道代は家計でみれば固定支出の一つなので、負担が軽いに越したことはありません。実は、水道代は住んでいる自治体によって異なります。どこの自治体が割安なのか、今回は東京都の各区市町村(島部を除く)の水道使用料を全て調べてみました。

 

  • 都内なのに東京都水道局が事業をしていない自治体がある

水道の料金は水道料金(上水)と下水道使用料(下水)に分かれており、どちらも基本料金と従量料金(使用料に連動)を合算し、消費税10%を加算して求めます。

 

東京都内(島部を除く)では東京都水道局が水道事業をしていますが、武蔵野市・昭島市・羽村市・檜原村の4市村では独自に水道事業をしていて、料金体系が少し異なります。まずは水道口径が20mmの場合の各区市町村の水道料金(上水)を、東京都水道局や役場のホームページで調べてみました。

東京都水道局が管理している23区や多くの市町では、水道料金(上水)の単価は全て同額で、檜原村も単価を揃えています。その為、島部を除く都内では、武蔵野市・昭島市・羽村市の3市だけが違う料金体系をしています。

 

●下水道料金は各区市町村が独自に単価設定している
次に都内各区市町村の下水道使用料(下水)を調べてみました。下水道も基本料金と従量料金を合算して求めますが、各区市町村で単価設定が異なるため、同じ使用量でも料金が区市町村によって異なります。

 

単価表をみると、23区と揃えていたり隣同士で統一したりしている場合もありますが、
水量の分け方だけで8パターンあり、それぞれ単価設定も異なるので、水道料金(上水)以上に下水道使用料(下水)は区市町村によってバラツキがあります。

 

●都内では昭島市の水道料金が最も安い
水道料金(上水)と下水道使用料(下水)を合算した時に、区市町村によってどのくらい違いがあるのか、例として1ヵ月あたりの使用量が20㎥(上下水共に)の場合、2ヶ月分の料金(消費税込)がいくらになるか試算してみました。

 

東京都内で水道料金と下水道使用料の合計が、特に高い区市町村と低い区市町村を表にしてみました。

 

1ヵ月あたりの使用料が20㎥だと、おおよそファミリー世帯が該当しますが、都内では昭島市が6,369円で最も負担が軽い設定になっています。他に羽村市や武蔵野市等、独自に水道事業をしている市が比較的安くなっています。一方で最も負担が重い設定なのは東久留米市(9,900円)で、次が青梅市(9,884円)その次が23区等の9,768円となっています。多くの区市町村は8~9千円台なので、料金が安い表の5市のお得感が目立っています。ちなみに、隣県の主要都市では、さいたま市が11,914円、千葉市が10,582円、横浜市が10,104円、川崎市が8,954円となっています。

 

このように普段何気なく使っている水道も、住む場所によって料金は意外と差があります。割安な区市町村がわかっても簡単に引越はできないでしょうから、無駄の少ない消費生活を心掛けていきましょう。

 

住む場所を選べるなら使用料が低額な場所に住むことで、使用量を減らさなくても節約ができます。今回は東京都の各区市町村(島部を除く)の水道使用料を全て調べてみましたが、他県でも同じように差があると考えられます。これから住み替え等を考えている人は、ピープルズコネクトのファイナンシャルプランナー等、住まいの専門家に相談しながら判断してみると良いかもしれませんね。

 

※地下水を利用している地域では水道料金の計算方法が異なります。水道料金の詳細については、役所(水道局)のホームページ等で確認してみて下さい。

 

 

 

松浦建二(CFP ®認定者・1級FP技能士)

青山学院大学非常勤講師/FPとして個人向けや中小法人向けコンサルティング業務やFPに関する講演・執筆を主に、金融商品の販売代理業務等を行っています。各メディアにて取材協力も行っています。

不動産のプロが「失敗しないお家探し」をお手伝いいたします。
まずはお気軽にご相談ください。

私たちについてはこちら

ページ上部へ▲

無料相談

閉じる