新築購入時は生命保険の見直し時!団体信用生命保険との違いや関係を説明

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新築購入時は生命保険の見直し時!団体信用生命保険との違いや関係を説明

 

人生においてマイホームの購入とは、大きなターニングポイントといえるでしょう。
住宅ローンを組むことを検討している人も多いと思いますが、実は新築の物件の購入時において現在契約している生命保険を見直すチャンスでもあります。今回は住宅の購入と生命保険の関係について解説していきますので、お困りの方はぜひ参考にしてください。

 
 

そもそも「生命保険」とはどういった保険?

テレビのCMや新聞などで、生命保険に関する広告を目にする機会も多いでしょう。しかし、一口に生命保険といってもさまざまな種類があり、加入する理由も多岐にわたります。ここでは生命保険に加入する理由と、生命保険の主な種類について解説していきます。

 
 

生命保険に入る理由

なぜ生命保険に入らなければいけないかというと、生命保険の被保険者が何らかの要因で亡くなったときに、残された家族が今までの生活を続けられるようにするためです。病気やケガ、事故や事件に巻き込まれるなど、日常にはさまざまなリスクが存在します。

 

突然、家族の大黒柱にもしものことがあって、働けない状態になって家族の収入が途絶えてしまうと、子どもの教育費などが支払えなくなってしまいます。大事な家族のためにも、生命保険に加入した方が良いといえるでしょう。

 

生命保険の種類①死亡保険

死亡保険とは、保険の被保険者が死亡、もしくは高度障害になったときに保険金が支払われます。毎月一定額を受け取れる保険や、持病のある人でも加入できる保険など、さまざまな種類があります。

 

また死亡保険は定期保険、終身保険、養老保険の3つの種類に分けられるので、ここからはそれぞれの特徴について解説していきます。

 

定期保険

定期保険では、保険期間が決められており、その保険期間内に被保険者が死亡などの条件を満たした場合に保険金を受け取ることができます。仮に期間内を過ぎて被保険者が生存していた場合は、保険金は支払われず、支払った保険料も戻ってこない掛け捨て保険になります。

 

被保険者の健康状態によって、保険料を支払うだけになってしまうリスクもありますが、ほかの保険よりも保険料が安いため、加入する方も少なくありません。保険期間の自動更新や、ほかのプランの保険に変えることができるなど、ほかの保険と比較して自由が利く保険だといえるでしょう。

 

また定期保険のほかに、保険期間が決められている保険で「逓減保険」があります。逓減保険は加入後、毎年受け取れる保険金の金額が下がっていくタイプの保険であり、定期保険よりも支払う保険料が安く設定されているのが特徴です。

 

毎年保険金が下がることに不安を覚える方も多いのですが、逓減保険は合理的な保険として知られています。たとえば子どもが小さいときに世帯主が亡くなってしまった場合、小学校から大学までの学費のことも含めると、これから必要となる生活費の総額は非常に高額となるケースがほとんどです。

 

一方、子どもが高校や大学に進学する時期になると、今後必要な学費の総額は少なくなっているので、毎年受け取れる保険金の金額が下がったとしてもそこまで大きな痛手とはならないでしょう。

 

逓減保険とは、ライフステージに合わせた保険金が支払われる保険ともいえます。保険金の減少額は加入プランによって異なるため、逓減保険を利用する際は将来のことを考慮しながら加入プランを選択しましょう。

 

終身保険

終身保険とは、定期保険とは違い、期間の定めのない一生涯の保険となります。死亡したら保険金が必ず支払われるというメリットはあるものの、定期保険より保険料は高額になるケースが多いです。

 

しかし、定期保険とは違って、保険を途中で解約した場合でも加入からの経過期間に応じた「解約返戻金」を受け取ることが可能です。支払った保険料が無駄にはならない点もメリットの1つですが、終身保険には解約返戻金を低く設定することで保険料を安くした「低解約返戻金型終身保険」もあり、こちらに加入する方も少なくありません。

 

低解約返戻金型は、途中解約で得られる解約返戻金の金額を安く、もしくは返戻金を受け取らないことで保険料を安くしています。保険料を安くすることで、老後の蓄えとして貯蓄する余裕が生まれるというメリットがあります。

 

養老保険

養老保険とは、定期保険と生存保険を組み合わせた保険です。定期保険と同じように期間を定めて、その期間内に被保険者が死亡した場合に死亡保険が支払われるのですが、その期間を過ぎた場合でも生存保険金が支払われます。

 

養老保険には保険期間を10年や20年など一定の期間に定めた「年満期」と、65歳など一定年齢までを定めた「歳満期」の2つがあります。プランや保険期間の長さによって月々に支払う保険料や、受け取れる保険金が変わるので、自分に合ったプランを選択しましょう。

 
 

生命保険の種類②病気やケガに備える保険

死亡保険以外にも、病気やケガに備えるための保険もあります。死亡や高度障害以外の病気やケガによって収入が減った場合で、高額な医療費がかかった場合などに適用され、減った収入やかかった医療費の補填をしてくれます。

 
 

新築購入時の住宅ローン利用で加入する「団体信用生命保険」

住宅ローンを組んで新築物件を購入する場合、団体信用生命保険に入ることが必須になっているケースがほとんどでしょう。団体信用生命保険とは、住宅ローンでお金を借りた被保険者が死亡、もしくは高度障害になってしまったときにローンの残債を保険金で全額返済することができる保険です。

 

基本的に、団体信用生命保険には健康な人しか加入できません。加入前に必ず健康状態を調べるため、持病の種類によっては加入ができないケースもあります。しかし「ワイド団信」では、保険料が通常の団体信用生命保険よりも高い代わりに、持病を患っていたとしても保険に加入することができます。

 

団体信用生命保険に入る理由

住宅ローンは20年や30年の契約になることが多く、契約期間中に契約者が死亡などの要因でローンの返済が困難になってしまうと、残された家族に負担がかかります。残された家族にはローンという大きな負担がかかると同時に、お金を貸している金融機関にも大きなリスクが発生してしまいます。

 

団体信用生命保険に加入すると、仮に契約者が死亡した場合でも、残っているローンが家族の負担になることはありません。そのため、特に事情がない限りはほとんどの方が加入することになります。

 

団体信用生命保険と併せて知っておきたい保険

団体信用生命保険において、主に3つの種類があり、死亡や高度障害以外にも特定の病気を患ったケースでも保険金が支払われるものもあります。

 

特定疾病保障付団信

通常の団体信用生命保険に加えて、特定の病気を患って契約者が働けなくなった場合において、保険金が支払われる特約を付けることを「特定疾病保証付団信」といいます。特定疾患保証付団信には、「三大疾病保証付」と「七大(八大)疾病保証付」の2つに分けられており、それぞれ対象となる病気の範囲が異なります。

 

■三大疾病保証付
・ガン
・脳卒中
・急性心筋梗塞

 

■七大(八大)疾病保証付
・ガン
・脳卒中
・急性心筋梗塞
・高血圧性疾患
・糖尿病
・慢性腎不全
・肝硬変
・慢性膵炎(八大疾病の場合に含まれる)

 

上記の病気で被保険者が働けなくなった場合、保険金が支払われます。保険金が支払われる範囲が広がるためメリットが大きいように思えますが、ローン金利の上乗せなどのデメリットがあります。

 

機構団体信用生命保険

機構団体信用生命保険とは、フラット35に加入して住宅ローンを組んだ人が利用できる団信です。高度障害の範囲を、身体障害者福祉法における1級から2級まで保障しています。

 

また、三大疾患に対応した「新3大疾病付機構団信」もあり、こちらは持病持ちの人でも加入することができます。しかしワイド団信がなく、機構団体信用生命保険に加入する際はフラット35から融資を受ける必要があります。

 

長期所得補償保険

長期所得補償保険とは、病気やケガなどによって長期間働くことができなくなってしまった場合に、平均収入の約60%の給付金を受け取ることができる保険です。60歳になるまで補償を受けることができ、保険の種類によっては再就職のためのサポートを受けることができます。

 
 

団体信用生命保険に入ったら生命保険を見直すべき理由

新築の物件を購入する際にローンを契約する世帯主が生命保険に入っていた場合、団体信用生命保険と生命保険の2つに加入してしまうことになるでしょう。2つの保険に加入し続けると出費が増えてしまうため、自分が契約している保険の見直しをする必要があります。

 
 

団体信用生命保険で生命保険の「住宅費」がカバー可能

世帯主が死亡、もしくは高度障害を患ったときに、残された家族の支出から収入を引いた金額のことを「保証額」といいます。支出と収入を比較して、収入額で不足している分の金額を補填することが、死亡保険の基本的な考え方です。また、団体信用生命保険と通常の生命保険を比較した場合、団体信用生命保険では住宅費を保険金で補填できるため、支出の住宅費を除外することができます。

 

新築に住み始めるタイミングはライフプランの見直しが容易

ローンを組んで毎月の支払いが始まることを考えた場合、ほとんどの方はライフプランの見直しをすることになるでしょう。保険加入時は身の回りの整理などで忙しく、考える時間が取れなくても、時間が経つにつれて徐々に考えられるようになります。また、実際に住み始めると今後の生活がよりリアルにイメージできるようになるので、自分にとって必要なプランを取捨選択し、納得のいく保険に加入するようにしましょう。

 
 

まとめ

住宅ローンと団体信用生命保険の加入により、家計の支出は目に見えて増加していきます。そのときに、現在契約している生命保険の見直しを行うことで無駄な支出を減らすことができるようになります。不要な生命保険を解約し、必要なものだけを残すようにしましょう。

 

また生命保険の見直しを行う際、団体信用生命保険ではカバーされていない病気やケガを補償対象としている保険に入ることで、突然の入院があっても慌てずに対応することができるようになります。家族の将来をしっかりと考えて、健全なライフプランを設計するようにしましょう。

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