マンションの購入は不安…という人はチェック!問題解消Q&A
マンションの購入を検討していても最後の一歩が踏み出せずに、マイホーム購入を悩んでしまう人もいることでしょう。「高い金額を払ってマンションを購入する必要が本当にあるのだろうか」、「ローンを返済し続けられるだろうか」など、マイホーム購入に関しての不安は尽きません。
そこで今回は、マンション購入時の不安や問題点についてわかりやすく解説していくとともに、問題点の対処法についても紹介していきましょう。
マンション購入時の不安①購入検討段階
マンションの購入を検討する段階になると、賃貸物件や一戸建てとの比較をする人も多いことでしょう。まずは、購入を検討する段階に陥りやすい3つの不安について紹介していきます。
Q.そもそもマンションを購入するくらいなら賃貸生活でいいのでは?
マンションを購入してローンを払い続けるのと、賃貸物件に住んで賃料を支払うのとでは、どちらのほうが得なのかは悩むポイントでしょう。しかし将来のことや万が一のケースを考慮した場合、マンションを購入するメリットのほうが多いです。
マンションを購入するときには、20年や30年など長期間の住宅ローンを契約する人がほとんどです。住宅ローンを完済できれば、以降は固定資産税や修繕積立金などを支払うだけで済みます。一方で、賃貸物件では物件に住み続ける限り賃料が発生し、家賃の支出がずっと続いていきます。
歳を重ねて働けなくなったときにはローンの返済が終わっていることが多いですが、賃貸物件では働けなくなった年齢になっても賃料は免除されません。ローンを組む際に加入する団体信用生命保険は、世帯主が亡くなったなどでローンの返済が難しくなった場合でも、支払われる保険金でローンを相殺できます。
Q.マンションと一戸建て、どちらを購入すべき?
マンションと一戸建てを比較した場合、それぞれにメリットとデメリットがあるので、最初はマンションのメリット・デメリットについて紹介していきましょう。
マンションのメリット
<マンションのメリット>
・廊下やエントランスの共有部分の清掃は管理会社がしてくれる
・駅近の物件が多く、利便性もいい
・監視カメラやオートロックがあるなど、防犯性も高い
<マンションのデメリット>
・隣の部屋との距離が近いため、騒音トラブルなどが発生しやすい
・管理費や修繕積立金がかかる
・駐車場を借りるとお金がかかる
マンションは管理会社が建物を管理してくれているため、防犯性は一戸建てよりも高いことが多いです。一戸建てとなると駅から離れた住宅街など住む場所が限定されることがありますが、マンションは比較的駅から近い物件が多いのも特徴でしょう。
しかし管理費や修繕積立金が毎月数万円支払う必要があり、駐車場を借りるときもお金が発生します。そのため、月々の支出は一戸建てよりも高くなってしまうことがあります。
戸建てのメリット・デメリット
マンションのメリットとデメリットを踏まえたうえで、今度は一戸建てのメリット・デメリットを紹介していきます。
<一戸建てのメリット>
・管理費や駐車場代がかからない
・ペットなどを自由に飼うことができる
・売却する際は土地と建物に価値が付けられる
<一戸建てのデメリット>
・購入費および、税金がマンションよりも高くなることがある
・監視カメラなどがないため、防犯性を高めるためには工夫が必要
・物件の管理や清掃を、住んでいる人がすべて行わなければならない
一戸建てはマンションと比較して、自由にできる範囲が広いというメリットがあります。一戸建ては法律の範囲内であれば、増築や改築が好きなようにでき、飼えるペットにも制限がありません。
しかし防犯面に関してはマンションと比較して低いため、自分で監視カメラを設置するなどの工夫が必要です。土地も購入するのであれば、購入費や毎年かかる固定資産税が高くなってしまうので、マンションを購入するよりも高額な費用が発生する場合があります。
このように、マンションと一戸建てにはそれぞれのメリットとデメリットがあるので、自分や家族のライフスタイルに合ったほうを選ぶといいでしょう。
Q.今マンションを購入するのはタイミングが良いのか悪いのかわからない
購入するタイミングは重要ですが、タイミングを考えすぎて気に入った物件を見逃すよりは、意を決して購入するほうがよい場合もあります。
マンション購入を検討する際に、金利の動向や税金の関係などもありますが、「滞りなく支払いができそうで、その物件を気に入っている」ことが重要です。
今後数十年住み続ける物件なので、家族全員で気に入っているかどうかというのは非常に重要であり、購入のためのモチベーションにもなるでしょう。
タイミングを考えすぎて気に入った物件をほかの人が購入してしまったら、購入意欲が下がってしまうことがあります。購入意欲が下がった状態でマンションを探しても気に入った物件に出会えるかはわからないので、気に入った物件が見つかったら、意を決して購入するのもいいでしょう。
マンション購入時の不安②住宅ローン関係
物件の購入において、「ローン審査に通るのだろうか」、「毎月返済できるかわからない」という不安は付き物です。
そこで、住宅ローンに関する不安についての対処法について解説していきましょう。
Q.住宅ローンが借りられるかどうか不安
住宅ローンが借りられるかどうかは、世帯収入と借りる金額によって変わります。世帯主だけの収入だけでは借りられなかった場合でも、夫婦共働きなら2人の収入合算をすることで、ローンの借入金額を増やせるのです。
ほかにも頭金を増やして借入金額を減らすことで、ローン審査を通りやすくすることも可能です。
Q.住宅ローンを実際に滞りなく返済できるか不安
住宅ローンを払い続けることに不安を覚える人は、ローンシミュレーションを行うことをおすすめします。
不動産会社や金融機関の人と相談しながら綿密なローンシミュレーションを行うことで、将来発生するかもしれないリスクを含め、不安を取り除けるでしょう。
Q.貯蓄(手元資金)が減ることに対して不安
頭金などで、手元の貯金が目に見えて減ることに不安を覚える人がいるかもしれません。ただ、マンションは資産でもあります。購入したマンションの資産価値は0円にはならないうえ、もしもの時は売却してお金に変えられます。
すぐに換金できる貯蓄のほうが安心感を持てるかもしれませんが、マンションも立派な資産であり、自らの生活に必要なものです。
マンション購入時の不安③生活環境の変化関係
住宅ローンは、数十年も払い続ける必要がありますが、その間に生活環境に変化が起こることもあるでしょう。転職や転勤で遠方に引っ越しをすることや、親御さんの介護のために実家に戻ることもあるかもしれません。
このような生活環境の変化は避けられないので、事前にマンションを手放すことになったとき備えてシミュレーションしておくといいでしょう。
Q.マンションを購入してしまうと、簡単に手放せなくなるのでは?
マンションを手放すことになった場合は、売却する方法と賃貸として貸し出す方法の2つがあります。売却する際は、ローンの残債と売却査定額と比較して、ローンを完済できる金額で売却する必要があるでしょう。
もし売却金額よりも査定金額のほうが低かった場合は、残債の返済ができるように資産準備をしてから売却を行ったほうがいいです。
マンションを売って売却益が出た場合には譲渡益に税金がかかります。しかし、マイホームの買換えの場合は特例によって税金を将来に繰り延べできるので、ぜひ覚えておきましょう。
賃貸として貸し出す場合は、ローンや毎月発生する修繕積立金などの支出よりも、家賃収入のほうが高くなければ損をしてしまいます。空室リスクなどのリスクについても把握した状態で、貸し出すか売却するかを考えるようにしましょう。
Q.本当にこの立地でいいのかどうか不安
マンションを購入したはいいが、開発計画が進んでマンションが取り壊される可能性は少なからずあるでしょう。マンション付近の地域が洪水による浸水がしやすい地域や、土砂災害警戒区域だったケースもあります。
このような都市計画やハザードマップについては、契約時に不動産会社から説明されます。しかし、自分たちで調べておくのも重要です。ほかにも実際に住んでから、実は日当たりや風通しが悪かった、購入した家具や家電が入らなかった、といったことにならないように、しっかりと内見を行うようにしましょう。
Q.購入後に隣人トラブルなどに巻き込まれないか不安
マンションを購入したあとは、隣人や近隣住人への挨拶を欠かさずに行いましょう。小さなお子さんがいる場合は、あらかじめ近隣住人に伝えて理解してもらうことが重要です。
何も言わずに小さな子どもを遊ばせてしまうと、近隣住人へ迷惑がかかってしまい、トラブルの元になるかもしれません。住む前にも建材や防犯性能を確認しておき、小さい子どもを遊ばせてもいいかの確認も必要です。
マンションごとに独自のルールを決めている場合もあります。余計なトラブルに巻き込まれないためにも、近隣住人への挨拶はしておいたほうがいいでしょう。
まとめ
マンション購入という高額な買い物をするときに、不安を抱いてしまうことは仕方のないことです。失敗したくない買い物だからこそ、不安なことがあれば不動産会社や周りの人に聞くことが重要です。
人生において大きなターニングポイントなので、じっくりと考えてマンションを購入するかの決断をしましょう。
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