マンション購入で後悔した5つの主な理由|事例も紹介
一大決心をしてマンションを購入したのにもかかわらず、ローンや立地といったことがストレスになり、購入を後悔してしまう方も少なくありません。また近隣住民とのトラブルによって、転居を検討する方もいらっしゃいます。今回はマンションの購入を後悔することになったポイントについて解説していきますので、お悩みの方はぜひ参考にしてください。
マンション購入で後悔した理由①住宅ローン選び
マンションを購入する際に住宅ローンを利用する人がほとんどですが、住宅ローンは返済期間や金利が金融機関によって異なります。ローン選択に失敗した結果、生活が苦しくなって後悔する人が多いようです。
事前のライフプラン見積もりが甘かった
事前に計画していたライフプランの見積もりが甘く、マンションの購入を後悔してしまう人がいます。会社の経営悪化で収入が下がった、もしくは収入が上がらないなど、さまざまな要因でローンの返済が難しくなってしまうことが挙げられます。ローンの返済額が家計を圧迫してしまうと、日々の生活費を切り詰めていくことになるでしょう。
短期間での返済を目指しすぎて月の返済額で生活がままならない
早くローンを返済しようと考えて、返済期間を短くしてしまうと月々の返済額が高くなり生活が回らなくなる可能性が出てきます。たとえば3,000万円を20年で返済する場合と、30年で返済する場合とでは下記のように返済額に差が出てきます。
返済期間20年:3,000万円 ÷ 240ヶ月 = 125,000円
返済期間30年:3,000万円 ÷ 360ヶ月 = 83,333円
※計算を単純にするため金利は含まれていません。
このように返済期間が10年違うと、月々の返済額に4万円以上の開きが出ます。月々の収入と返済額の割合を考えて返済期間を決めるようにしましょう。
購入費用しか考えておらず、ローン以外の支払いの余裕が一切ない
購入費用だけを考えてローンの借入額を決めてしまうと、光熱費や携帯電話の料金など生活に必要な支払いの余裕がなくなってしまいます。過度に切り詰めてしまうことで、入院や冠婚葬祭などによる突然の出費に対応できなくなる可能性も出てきます。もしものことも考えつつ、日々の生活に影響が出ない返済額に設定する必要があるでしょう。
マンション購入で後悔した理由②住宅の間取りや設備
内見時には良く見えた部屋でも、実際に住まない限り、本当の暮らしやすさはわかりません。物件を購入して住み始めた後に、間取りや設備の点で不満が出てくる場合も多いです。
自分のライフスタイルと間取りが噛み合ってなかった
コンセントが使いづらい位置にある、収納スペースが思ったよりも少なかったなど、部屋の設備面で後悔するケースがあります。ほかにも採寸を甘くしていたために、家具や家電が思ったように配置ができなくなる可能性もあるでしょう。内見時に細部まで確認し、ストレスの原因を減らす工夫が必要になります。
日当たりが悪く、気分がふさぎ込みがちになる
部屋を選ぶときに、日当たりを気にする人も多いのではないでしょうか。日光を浴びることで、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが分泌されるという研究結果があります。逆に、日光にあまり当たらない生活を続けてしまうと、うつや不眠などの症状を起こしやすくなってしまいます。
内見時に日当たりが良いと感じても、実際には日当たりが悪かったというケースも珍しくはありません。時間帯を変えて複数回内見をすることで、日当たりの良し悪しを確認することができます。
共用設備の魅力が感じられない・管理がずさん
トレーニングができるジムや、複数人で寝泊まりができるゲストルームなどの共用設備に惹かれてマンションを選ぶ人も多いでしょう。しかし、それだけで部屋を決めてしまうのは危険です。実際に住んでみると、共用設備をほとんど利用する機会がないうえに、高い管理費や修繕費が負担になってしまうこともあります。
廊下などの電球や電灯が点かなくなっても、なかなか交換されずに放置されることも少なくありません。管理がずさんなことで、日々の生活にストレスを感じてしまう人も多いのです。
マンション購入で後悔した理由③周辺環境や立地
マンション購入において、通勤や通学、日々の買い物などに便利な立地なのかを考える必要があります。特にサラリーマンや学生にとって、通勤や通学の利便性の良し悪しは日々のストレスに直結する要素となります。
以前よりも通勤に時間がかかるようになった
最寄り駅が変わり、通勤時間が増えてしまったと悩む方も少なくありません。また、利用する駅によって混雑具合も変わり、それも大きなストレスの原因になりえます。
高層階の部屋を購入してしまうとエレベーターを待つ時間も増えるので、外に出るまで時間がかかるようになります。時間帯によってはエレベーターが混雑して、なかなかエレベーターに乗れないというトラブルも起こるようになるでしょう。
住んだ後のことを考えて、内見時には実際に利用する最寄り駅の様子を確認しておきましょう。また、マンション内のエレベーターの数や移動にかかる時間を確認しておくことも重要です。
周辺にスーパーや娯楽施設が少なく、利便性が低い
歩いて行ける範囲に買い物ができる店舗がないと、日々の買い物にストレスを感じてしまうようになります。そのため、日用品を購入できるスーパーやドラッグストアの有無を事前にチェックしておきましょう。物件周辺地域にあるスーパー以外にも、近隣地域に大型ショッピングモールなどがあれば休日のショッピングにも便利です。
車の通りが多く、騒音や危険性がストレスに感じる
マンションが大きな道路に面していると、必然的に車の通りが多くなっていきます。車通りが多いと深夜でも車の走行音が途切れず、不眠などの症状が出てくる可能性があります。心身ともに疲労してしまうので、内見時に周辺の道路状況や防音性についてチェックしておくようにしましょう。
マンション購入で後悔した理由④隣人トラブル
マンションには複数の世帯が暮らしているため、近隣住人との距離が自然に近くなります。「平成30年総合マンション調査」によると、マンション内で起きるトラブルのうち、55.9%が居住者同士のトラブルとなっています。隣人トラブルの原因はさまざまあるので、代表的なものをチェックしていきましょう。
防音性能が低く、隣の生活音が聞こえてくる
部屋の防音性能が低いと、隣室の生活音が聞こえてくることがあります。特に家族連れの場合は、子どもの声や走り回る音が聞こえてくるため、ゆっくりと休めるはずの自宅がストレスを感じる空間になってしまう可能性があります。
隣人のマナーが悪く、共用部分の利用などでストレスを抱える
隣人のマナーが悪いと、生活に悪影響を受けることがあります。たとえば、共有部分のベランダでタバコを吸っている、ゴミを廊下に放置しているなどが考えられます。
管理会社に連絡してもクレーム対応してくれない
近隣住人の迷惑行為を解決するためには、管理人や管理会社に連絡を入れて今の状況を伝える必要があります。しかし、管理会社によっては、問題の近隣住人に対して甘い対応をする可能性があります。しっかりと注意してもらわなければ隣人の迷惑行為が続いてしまうことになるため、管理会社の対応に困る方も多いのです。
マンション購入で後悔した理由⑤生活の変化
マンションの購入後、1年、2年と時間が経てば、生活に何らかの変化が起きてきます。夫婦の間に子どもが生まれることや、両親と同居することも考えられますが、その結果不便を感じることも少なくありません。ここでは生活に変化が起きたことで家が住みづらく感じてしまう事例を紹介していきます。
子どもが増えたときのことを考えておらず、狭いと感じるようになった
子どもができると、子ども用ベッドやおもちゃなどによって荷物や家具が徐々に増えていきます。夫婦二人暮らしでは余裕のあった部屋でも、子どもが生まれることによって部屋が狭く感じるようになるので、育児のことも考慮しながら間取りや部屋の広さを決めるといいでしょう。
一戸建てと違って増改築ができないのでストレス
部屋が狭く感じられるようになったとしても、マンションは一戸建てとは違って簡単に増改築することができません。リノベーションやリフォームによって内装を変えることはできますが、基本的に部屋を広くすることはできないため注意が必要です。
転職・転勤を伴うにあたって、賃貸と違い気軽に手放せない
転職や転勤によって、遠方へ引越さなければならなくなったとしても、購入したマンションを気軽に手放すことはできません。賃貸なら不動産会社に解約する旨を伝えれば、1ヶ月程度で引越しをすることができます。しかしマンションを購入した場合、マンションを売却するか、賃貸として貸し出すかの選択をしなければいけません。
いずれにせよ、不動産会社や管理会社に伝えて、査定の準備などを行う必要があります。ローンの残債があった場合には、ローンを返せるように金額設定をしなければいけないため、金額によっては売却が進まない可能性もあります。
まとめ
ローンや近隣住民との人間関係など、マンションを購入した後に悩んでいる方は多くいらっしゃいます。対処するのに時間がかかるケースも多いため、なるべく後悔しないように細部までチェックするようにしましょう。
自分が納得するまで内見をする、将来のことも見据えてマンションを選ぶなど、多角的な視点で考える必要があります。マンションの購入を検討している人は、今回紹介したポイントや具体例を参考にして、自分に合ったマンションを選ぶようにしましょう。
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