マイホームを購入して後悔した!?失敗談と対策をそれぞれ紹介
夢のマイホーム購入ですが、マイホームを購入した人のなかには「どうして買ってしまったんだ」と後悔している人も多くいらっしゃいます。人生のなかでも特に大きな買い物であり、できるだけ後悔しないようなマイホームを購入しようと考えている方も少なくありません。今回は、マイホーム購入の失敗談と対策をそれぞれ紹介していきますので、マイホームの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
マイホームを購入して後悔した主な点とは?
マイホーム購入の失敗ポイントは人によってさまざまです。今回は、以下の5つの面における失敗エピソードを紹介します。
①金額・支払い
②生活スタイル
③家の仕様
④周辺環境・立地
⑤人生設計
それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。
マイホーム購入の後悔点①金額・支払い
人生のなかでも高い買い物であるマイホームには、長期的な支払い計画が必要です。目先の金額だけを考えると、将来的に後悔するかもしれません。金額・支払いに関する失敗のポイントについて見ていきましょう。
住宅ローンの支払いが想像以上にきつかった
リクルートの調査によると、住宅購入において68.4%と半数以上が住宅ローンを利用しています。住宅ローン利用者の実態調査を見ると、およそ半数近くの人が10年以上利息を支払い続けていることもわかります。
10年の間で万が一収入が減少した場合、賃貸物件だと家賃の安い物件に住み替えることができますが、マイホームだと気軽に引越すことができません。そのため、ローン返済が想像以上に厳しくなる可能性があります。
さらに、将来的に金利が高くなるケースも否めません。半数以上の人が変動型の金利を選択しており、金利が上昇するとローンの返済に困ることになってしまいます。
住宅を購入する際は、長期的な返済計画を考えることが重要です。万が一収入が減ったときのために、まとまった金額を貯金しておくようにしましょう。
頭金で貯金を大きく崩してしまい、余裕がなくなった
頭金とは、物件の購入価格から住宅ローンの借入額を引いた金額のことです。たとえば、3,000万円のマンションを2,000万円借り入れて購入する場合、頭金は1,000万円になります。 頭金は、住宅ローンを無理なく支払うために重要です。しかし、頭金のために貯金を崩してしまうと将来的に余裕がなくなってしまう恐れがあります。
マイホーム購入後は、引越し費用や家具家電の購入でまとまった金額が必要です。さらに、将来的にローンの返済が厳しくなったとき、貯金を切り崩すことになってしまうかもしれません。マイホームの購入以外にかかる諸経費のためにも、無理のない範囲で頭金を準備するようにしましょう。
固定資産税の支払いを想定しておらず、重荷になっている
物件や土地といった償却資産には、毎年必ず固定資産税がかかります。固定資産税の価格は償却資産の価値によって異なり、住民税の計算の基礎となる課税標準額×1.4%の計算式で算出が可能です。
たとえば住宅の課税標準額が1,000万円の場合、固定資産税は14万円となります。マイホームの支払いに固定資産税を考慮していなければ、住宅ローンと合わせて毎年10万円近い固定資産税を払うのは大きな重荷となるでしょう。
住宅の価値がわかれば、ある程度の固定資産税は計算できます。住宅ローン返済までの固定資産税を最初に計算しておくことで、不安なく日々の生活を送ることができるようになります。
マイホーム購入の後悔点②家・業者選び
せっかく建てたマイホームの外観や内装で失敗してしまったというケースもあります。これから紹介する3つのポイントを参考に、後悔しない業者で家づくりを進めることをおすすめします。
購入した中古物件の老朽化が想像以上だった
注文住宅だけでなく、中古の戸建てやマンションを購入する人も少なくありません。新築よりも価格が安いのがメリットの中古物件ですが、築年数が経てば経つほど建物の構造や室内の状態に欠損がある可能性が高くなります。
特に建物の構造や設備の欠陥は内覧時にはわかりにくく、実際に住んでみるまで判明しないケースも多々あります。また、古すぎる物件は耐震基準が古い可能性も否めません。欠陥住宅を選ばないためにも、築年数を含め物件状況を細かく確認したり、内覧時に入念にチェックしたりすることが重要です。
工務店・ハウスメーカー選びを失敗した
信頼できない工務店やハウスメーカーを選んでしまうと、理想とは異なる住宅を購入してしまう可能性が高くなります。信頼できる工務店・ハウスメーカーを選ぶために重要なのは、住宅に関する知識を持っておくことです。工務店・ハウスメーカーの言いなりにならないためにも、必要最低限の知識は持っておくようにしましょう。
マイホームを買うのが時期尚早だった
マイホームを購入するには、入念な下調べが必要です。たとえば転職の可能性があるときにマイホームを買ってしまうと、住む場所を変えざるを得ず、せっかくのマイホームが無駄になってしまうかもしれません。また、収入が安定していない状態でマイホームを買うと、住宅ローンの返済に追われる人生になってしまう恐れがあります。
また、下調べが不十分だったために、マイホーム購入後にほかの良い物件が見つかることもあります。マイホームを購入するときは、時間をかけて希望の条件に合う物件を探すようにしましょう。
マイホーム購入の後悔点③家の仕様
家の仕様の一部に不満がある場合、マイホームの購入を後悔してしまうかもしれません。なるべくストレスをなくせるように、家の仕様も失敗しないように対策する必要があります。
ほかの家電で十分対応できる不要な設備がある
設備をつければつけるほど、マイホームの費用は上がります。無駄な費用をかけないためにも、不要な設備はできるだけ省きましょう。
たとえば、1・2階にトイレを設置する場合、2階にトイレを増設すると50〜100万円プラスでかかります。食洗機や浴室乾燥機などの設備をさらに追加すると、ますます費用がかさみます。
本当に2階のトイレや追加設備にそれだけの価値があるのかを、しっかりと見極めることが重要です。必要になる費用と設備投資後の住みやすさを天秤にかけて考えましょう。
生活したてのころと設備のニーズが変わり、注文住宅でも不便に感じ始めた
マイホームのローン返済期間は、30〜35年が一般的です。30年も経つと趣味や生活環境が変わり、購入時につけた設備が不要になったり、反対に設備不足で不便に感じたりすることが増えていきます。
こういった失敗を防ぐために、30年後の生活も考慮しながら間取りや設備を決めることが重要です。特に趣味に関わるスペースについては、本当に必要なのかをじっくり考えることをおすすめします。
子どもが生まれたときのことを考えておらず、狭く感じるようになった
住宅の大きさは後から変更することが難しく、購入時に十分な大きさを用意しておく必要があります。たとえば購入時は夫婦だけだからといって比較的小さな物件を購入してしまうと、将来的に子どもが増えたときに手狭に感じてしまうようになるでしょう。
先述の通り、マイホームは30年以上住み続ける可能性が高いです。30年先の家族構成を予想したうえ、それ相応の広さがある住宅を選ぶ必要があります。
マイホーム購入の後悔点④周辺環境・立地
周辺環境や立地は簡単に変えられるものではありません。これらに不満を持ってしまうと、やがて大きなトラブルにつながる恐れがあります。
周辺環境・立地に関する失敗ポイントは以下の3つです。余計なストレスを抱えないように、それぞれの詳細と対処法を見ていきましょう。
近所付き合いが面倒だと感じてしまう
マイホームの大きなデメリットは、気軽に引越しができないことです。もしも近所付き合いでトラブルが起きてもすぐに引越せないため、気を配りながらうまく付き合っていく必要があります。
近所付き合いは、その場所に住んでみないとなかなか実態がわかりません。トラブルに巻き込まれないようにするためにも、マナーを守って生活することが重要です。
引越し後に挨拶回りをすることで、良い印象を持ってもらえるようになります。マイホームの建築工事がある場合は、工事前に挨拶を済ましておくと良いでしょう。
「ゴミ出しの時間が不便」「町内会の活動が面倒」など地域性が合わない
住む場所によっては、ゴミ出しの曜日が細かく決まっていたり、地域のイベントに必ず参加しなければいけなかったりするなど、決まり事が多いことがあります。人間関係にも影響するため、無視をするわけにもいきません。細かいルールに縛られるのが苦手な人は、マイホームを購入する際にそのような集まりが少ない場所を候補に挙げるのがおすすめです。
閑静すぎて買い物が不便・騒音が多い
物件の周りにコンビニやスーパーなどがない場合、ちょっとした買い物でも電車や車などを使って移動することになります。電車代やガソリン代などがかかり、日々の出費が増えてしまうようになります。
また、騒音は近所付き合いで特にトラブルになっている問題です。隣家と距離が近いマンションやアパートはもちろん、戸建て住宅でも多くの騒音問題が発生しています。
これらの失敗を避けるポイントは、住む前にその場所を下調べしておくことです。調べてもわからなければ、周辺環境について不動産会社に細かく聞いておくようにしましょう。
マイホーム購入の後悔点⑤人生設計
長く付き合っていくマイホームを購入するには、長期的な人生設計を計画しておく必要があります。将来どんなイベントが発生するか、どんな家族形態になるかをしっかり想定しないと、以下のような後悔をしてしまうかもしれません。
マイホームを購入したせいで転職・転勤に柔軟に対応できない
簡単に引越しができないマイホームは、転職や転勤に柔軟に対応することができません。マイホームを購入して3ヶ月で転勤が決まったケースもあり、そうなった場合は家を手放すか家族を残すかなどといった苦渋の決断を迫られることになります。
転職・転勤の可能性がある場合、マイホームの購入を転職後まで待ったり、転職中のマイホームの使い道をしっかり考えたりといった対策が必要です。転勤している間だけマイホームを貸し出すことで、家賃収入を得ることができます。
通勤が不便になった
マイホーム選びには価格や間取り、性能が重視されがちですが、通勤時間も重要なポイントです。通勤時間が長いと時間や体力が奪われてしまい、毎日大変な思いをしなければなりません。
近いエリア内での転勤の可能性も考え、なるべくアクセスが良い立地の物件を選ぶのがおすすめです。道路の混み具合や公共交通機関の本数なども確認しておくと良いでしょう。
子どもの進学を考えるとマイホームに適さない地域だった
子どもができると、子どもの通学のことも考える必要があります。公立校の場合は基本的に住んでいる場所に近い学校に通うことができますが、私立に進むとなると、自宅から遠い距離にある学校まで通うことになる恐れがあります。子どもに負担をかけないように、将来どういった学校に通わせたいか、前もって夫婦で考えておくようにしましょう。
家族構成が変わってマイホームが重荷になった
子どもが増える、親と同居するなど、将来的に家族構成が変わることもあります。そのため、広めの部屋を用意したり、バリアフリーにしたりするなど、将来の人生設計に合った仕様にしておくことおすすめします。どんな状況でも対応できるよう、色々な角度から物事を考えて購入するようにしましょう。
まとめ
業者選びや家の仕様、立地面や今後の人生設計まで、マイホームの購入には多くのことを考える必要があります。また、今後の生活が苦しくなってしまわないように、無理のない住宅ローンを組むことも重要です。できるだけ後悔しないために、十分に検討してからマイホームを購入するようにしましょう。
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