中古マンション「賃貸」と「購入」はどちらがお得?
中古マンションでの生活を考えている人で、賃貸か購入のどちらにしようか迷っている人は多いかもしれません。賃貸には賃貸の、購入には購入のメリットがあります。
今回は賃貸と購入の特徴やメリットを比較して、どちらのほうがお得かを解説していきます。中古マンションを購入するか賃貸にするか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
中古マンション「購入」と「賃貸」はどちらにもメリットがある
結論からいうと、中古マンションの賃貸・購入のどっちがお得かは断言できません。なぜなら、どちらにもメリットがあるからです。自分のライフスタイルや将来のプランに合わせて、メリットが大きいほうを選ぶのがおすすめです。
ここからは、中古マンション賃貸・購入それぞれのメリットを2つずつ徹底解説していきます。
中古マンションの「賃貸」のメリット
中古マンションを賃貸するメリットは、主に以下の2点です。
・引越しがしやすい
・住宅ローンに縛られない
これらの詳しい内容を見ていきましょう。
引越しがしやすい
中古マンションに限らず賃貸物件の場合は、気軽に引越しができるのは大きなメリットです。住む場所に縛られないため、転勤や結婚などさまざまなライフスタイルの変化に合わせて好きな場所で暮らせます。
たとえ収入が変化した場合も、気軽に引越しができるのは大きな魅力です。収入が大幅に下がってしまったとしても、家賃が低い場所に住み替わることで家賃の心配に追われる必要もありません。
住宅ローンに縛られない
物件を購入すると、基本的に住宅ローンを組んで毎月返済していきます。住宅ローンの返済期間は、平均30〜35年なので、約30年間は同じ家に住み続けなければいけません。30年経つと別の場所に住む必要や、経済的に同じ場所に住み続けるのが難しくなっている可能性もあるかもしれません。
賃貸物件の場合、このような住宅ローンに縛られる心配は不要です。好きな期間だけ住むことができるので、自由気ままに暮らせるでしょう。
中古マンションの「購入」のメリット
中古マンションを購入する場合、これらのメリットが挙げられます。
・自分の資産になる
・維持費や税金がかかる
・貸主を気にすることなくリフォームできる
それぞれの詳細を解説します。
自分の資産になる
賃貸物件の場合、家賃10万円の住宅に20年住めば総額2,400万円かかります。契約更新料をプラスすると、トータルで2,500万円以上必要です。条件にもよりますが、2,500万円あれば都内でも十分中古マンションが購入できます。
賃貸物件だと家賃を払い続けても資産価値は残りませんが、マンションを購入すると同じ金額を支払っても返済完了後は資産になります。住宅ローン返済が終わったら、売ったり貸したりして収入を得ることも、家を担保にして融資を受けることも可能です。
維持費や税金はかかってくる
注意しなければいけないのは、住宅購入には以下のような維持費や税金がかかるということです。
物件の購入は資産になる分、これらの費用がさらにかかることを頭に入れておきましょう。
貸主を気にすることなくリフォームできる
中古マンションを購入すると部屋が自分の持ち物になるため、誰を気にするでもなくリフォームやDIYを楽しめます。設備や内装のリフォームはもちろん、家族の増減に合わせて間取りを変更することも可能です。
しかし、マンションの管理団体には配慮する必要があります。マンションの管理団体とは、マンションのメンテナンスや修繕費用までの管理を目的とした、マンションの購入者全員で構成される団体です。マンションのなかには、勝手にリフォームをすると問題になる場合もあるので前もって確認をしましょう。
なぜ新築マンションではなく中古マンション?
この記事では、新築ではなく中古マンションをピックアップしています。その理由として、新築よりも中古マンションのほうが購入しやすいといえるからです。賃貸マンションだと新築でも中古でも大きな違いはありません。しかしマンションを購入する場合は、コストパフォーマンスの面だけを見ると中古マンションのほうがおすすめです。
中古マンションの購入には、新築にはない良い点と悪い点があります。ここからは、中古マンションを購入する場合のメリット・デメリットをそれぞれ解説していきます。
中古マンションのメリット
中古マンションの大きなメリットは以下の2つです。
■安く購入できる
中古マンションの大きな魅力は、新築と比べると安く購入できることです。住宅は購入した時点で価値が2割下がるといわれるほど、新築と中古の価格には大きな差があります。家を買いたいけれど予算に不安がある人は、中古物件がおすすめです。
■資産価値が下がりにくい
マンションを購入すると、購入後から築10年までは資産価値の下落率が一番大きくなります。しかし、20年が経過すると生活環境が変わらない限り、不動産の資産価値はほぼ横ばいになります。そのため、大きく資産価値が下がらない築20年以上の中古マンション購入がおすすめです。
中古マンションのデメリット
価格に関して大きなメリットがある一方、中古マンションの購入にはこのようなデメリットもあります。
■仲介手数料などがかかる
中古マンションを購入する場合、仲介した不動産会社に支払う仲介手数料が発生します。仲介手数料の金額は不動産の価格によって異なり、以下のように算出されます。
1,000万円の中古マンションを購入した場合、プラス36万円が必要です。新築マンションには基本的に仲介手数料はかからないので、物件そのものは安く手に入れられますが、余分な費用がかかってしまいます。
■修繕積立費用がかさむ
マンションは、年月が経てば経つほど建物が劣化します。そのため、修繕積立費用は中古マンションのほうが高くなってしまいます。しかし、修繕積立費用はマンションに何かあったときのために使用する費用です。修繕積立費が安すぎると必要なときに工事や修理ができないため、低すぎても良いことばかりではありません。
■耐震基準が低い
耐震基準は、1981年・2000年・2013年・2018年と何度も新しいものに改定しています。改訂前に建てられた中古マンションを選ぶと、耐震基準が低く基礎などに弱点がある可能性もあります。
■住宅設備が古い
エレベーターやエントランス、駐車場などの住宅設備は、リフォームされていない限り、中古マンションのものはどうしても古くなってしまいます。なかには、トイレやお風呂、キッチンなどの設備が古いこともあり、現代の生活にマッチしないこともあるかもしれません。
まとめ
今回は、中古マンションの購入と賃貸の違いについて解説しました。中古マンションの購入・賃貸のメリットは以下のとおりです。
<中古マンション賃貸のメリット>
・引越しがしやすい
・住宅ローンに縛られない
<中古マンション購入のメリット>
・自分の資産になる
・維持費や税金がかかる
・貸主を気にすることなくリフォームできる
今回新築マンションではなく中古マンションを紹介した理由は、金銭面のメリットが大きいからです。設備や安全性は新築に劣ることもありますが、少ない予算でマンションを購入したい人にはおすすめです。
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