【レンタカーとカーシェアの利便性】

コラム

前回、自動車を所有しない世帯・人口の増加をお伝えしましたが、所有しないだけでは不便な事も多く、特に今まで所有していた人が自動車を手放すことは簡単ではありません。ただ最近はレンタカーやカーシェア等、自動車を所有するのではなく、借りる生活スタイルが徐々に広がっています。レンタカーやカーシェアの現状を確認してみました。

 

•都内にはレンタカーの店舗が500店以上ある

レンタカーの店舗数がどのくらいあるのか、主だったレンタカー業者の4都府県と最も人口の少ない鳥取県、前回に例として取り上げた東京都武蔵野市と青梅市にある店舗数を、各社のホームページで調べてみました。

 

レンタカー業者の店舗数

資料:各レンタカー業者のホームページ(2018年3月18日時点)

※ホームページで店舗数の記載を確認できなかった場合は筆者が地図等で確認

 

東京都や神奈川県等にはレンタカーを借りられる拠点が数多くあり、調べた6業者だけで都内に500か所以上(タイムズカーレンタルのピットステーションを除く)の拠点があります。武蔵野市だけでも6か所(ピットステーションを含めると19か所)あり、人口が少ない鳥取県でも35か所(ピットステーションを含めると41か所)あります。時々乗る人にとっては十分な利便性を確保できているのではないでしょうか。

 

•カーシェアの拠点数は既に数え切れないほどある

自動車を所有せずに借りる方法として、レンタカー以外にカーシェアリングもあります。比較的歴史は浅いですが、大都市を中心に借りられる場所(ステーション)が急増しています。主なカーシェア業者のステーション数を調べてみました。

 

カーシェアのステーション数

資料:各カーシェア業者のホームページ(2018年3月18日時点)

※ホームページでステーション数の記載を確認できなかった場合は筆者が地図等で確認

 

※タイムズカープラスの4都府県については相当な数により地図で筆者が確認は不可

都内にはオリックスカーシェアとカレコ・カーシェアリングクラブだけで既に2千以上のステーションがあります。タイムズカープラスの数を多数としたのは、地図では数え切れないほどのステーション数があり、数えるのを断念したからです。武蔵野市や青梅市のステーション数の差から、他の2社よりもかなり多いと推測できます。

 

•自動車を所有しないと家計支出は大幅に減る

自動車を所有しないと、百万円単位の自動車を購入する費用がいらなくなるだけでなく、ガソリン代や駐車場代、車検費用、税金等がかからなくなります。さらには使わない時は返却することでいたずらや盗難等の心配も減り、洗車も不要になる等、気分的にもかなり楽になります。

 

レンタカーやカーシェアを利用すると、利用料は当然かかります。毎日のように使えば支出額は大きくなりますが、週1~2回程度の利用であれば、所有している場合に比べてかなり節約になるはずです。選べる車種には制限があり、好みの仕様に改造することもできないので、自動車が趣味な人には向いていませんが、たまに珍しい車種も見かけるので、いろいろ試したい人には意外と楽しいかもしれません。

 

生活している場所やスタイルによって、自動車を所有した方が良い場合とそうでない場合は当然あります。個々のライフプランに合わせてどの車種を所有するかだけではなく、自動車を所有しない選択肢も含めた中から、最適な快適をしてみては如何でしょうか。

 

 

松浦建二(CFP ®認定者・1級FP技能士)

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